【 ミニ窯づくりレポート 2 - 倒焔式に挑戦! - 】 |
'05-9-14作成 ミニ窯1号を焚いていて、もう少し小型の窯で焚いて見たくなりました。 小型で燃費が良くて温度が良く上がる窯 ・・・そして灰をたっぷりと降らせたい!(欲張り?) そんな窯を作りたくてあれこれと考えをめぐらせてみました。 ブロワ−の強風でも灰と熱が煙突に直通で逃げることがないような構造は・・・。 ということで、今回、無謀にも倒焔式の構造で作ってみることにしました。うまくいくかなぁ〜。 こんな実験的なことが手軽に出来てしまうのも小回りのきくミニ窯ならではの良さですよね!! |
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'05/7/31(日)〜8/1(月) ミニ窯2号:倒焔式ミニ窯作り開始! 1日目 倒焔式薪窯のイメージスケッチです。(キタナイ図!) 送風口から入った空気は、ロストルから天井に向かって灰と共に巻き上がって、作品に灰を降らせながら、両サイド底部に開けた吸い込み穴から煙突に抜けていく ・・・といったイメージで作りたいと思います。(どうもイメージばかりが膨らんでいきますねぇ。) 作業台に新聞紙を広げて、早速窯づくりに取り掛かりましょう! 細かい手順は1号窯の時のレポートを参照してくださいね。 良く練った信楽の『極上道具土』のかたまりをビシバシと叩いてを窯の底部分を広げていきます。大きさは私の電気窯に入るギリギリのサイズです。厚さは今回 倒焔式で底に空気の通り道を作るため、あまり厚くしませんでした。(1cm程度) 送風口からロストル部分、空気の通り道イメージして壁を作ります。 続けて煙突を作ります。これで内部の空気の in〜out までの流れが出来ました。 今回の心臓部完成の図です。 写真右手から送風し、炎が中央部のロストルから窯内部に吹き上がり、天井にぶつかって下に降りてきます。そして窯底に開けた6つの穴から煙道を通って煙突に抜けていきます。(・・・という目論見です。) 焼成室の底にする板を準備します。厚さ1cm弱。 柔らかすぎるとへたるので、少し時間をおいてからカットして使います。 ロストルに使う土紐も作っておきます。 パーツの乾燥具合を見計らって、ロストル部分を組みます。 底板を現物合わせでカットして窯底を張っていきます。 窯底を張り終えて、煙道への穴をあけたところです。 心臓部の細工が出来たところで炉壁をどんどん積み上げていきます。 この時点で送風口と焚き口の形も決めてフタも作りました。 これ以上積み上げるとへたってしまうので中に補助用のダンボールをはめ込んで、今日はこの辺で終了します。縁が乾かないように水を含ませたティッシュを貼り付けておきます。 適度に硬くなって欲しいので、ビニールは上からふんわりと被せるだけにします。(ここまで約6時間) 2日目 翌日、炉壁作りを更に進めます。中のダンボールは焼けば燃えてしまうのでそのまま閉じてしまいます。 全て塞がりました。ここで一旦、煙突にも目止めをして中の空気を密閉した状態にして形を整えます。 また、叩き板でしっかりと叩いて土を締めてあげます。窯本体の形はカマボコ型にします。 形が整いました。煙突の延長パーツも作ってみました。 作品投入口と炭投入口をつけたところです。 (フタや取っ手の作り方は 1号窯のところで詳しく紹介しています。) フタを切り出し縁を整えて、色味穴とその栓を作って完成です!煙突の下にはバカ穴もつけました。 窯の隣(奥)に写っているのは炭の崩れ防止用にロストルの上に置こうと思って作ったガイドです。 2日目も所要時間約6時間。合計12時間、使った粘土は約22kgでした! ためしに送風口からドライヤーの温風を入れてみました。予定通り煙突から温風が出ることを確認!ひとまず成功のようです。 それにしても作品スペースが小さい!窯詰め大変そう。あと炭くべも大変そう ・・・フタの位置と形状をもっと工夫するべきだったかなぁ。 素焼き〜仕上げ(針金巻き) スイッチポン!電気窯 720℃ 8時間 とってもお手軽に素焼き完了です。 真っ白で丈夫そうな音がするミニ窯2号が焼きあがりました!本体に補強用のステンレスの針金を巻いて完成です。 各方向からの外観です。 煙突のバカ穴です。 各パーツこんなんです。 作品投入口から窯内部を覗いたところ。 焚き口&送風口から見たところ。 煙道に続く穴を覗いたところ。 同上。(わかります?よね。) 早く焚きたくて『うずうず』してます!! 焼成後はまたレポートしますのでお楽しみに!うまくいったら みなさんも参考にしてくださいね。 |
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