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・完成に向けて
ミニ窯つくり 2日目のスタートです。
更に紐を積んで壁面を作っていきます。
2日目の一段目は どべを使って積みましょう。
ナイフで軽くキズを入れます。(粘土の表面を荒らすことで、どべ の浸透が良くなり、結合面積が増えるので丈夫になります。)
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切り込みを入れたところに どべ を塗ります。
紐側にも同様にキズを施してから積みます。(どべ は片側で可) |
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・煙道を切る
燃焼室のうしろの壁 中央に煙道となる四角い穴を切り抜きます。
高さ約10cm、幅約2.5cm
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・煙突をつくる
煙道のうしろに煙突を積みます。(壁面との接合部には どべ 使用。)
煙突は少し斜めに立ち上げるため、下は狭く 上に行くにしたがって広くなる形になります。
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・焼成室の仕上げ
焼成室の壁面形状を整え、分度器をコテ代わりに使用して壁の内側もならします。
煙突の内側も同様にしてならしておきます。
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焼成室がドーム状になるように紐を内側 内側へと積んでいき、天井を塞ぐようにすぼめていき、完全に塞いでしまいます。
叩き板で壁面をたたいて形を整えるとともに、土を締めてやります。
燃焼室のドームが完成したら、”作品詰め口” と ”炭投入口”をあける場所を決めて、あたりをつけます。
あたりに沿って それぞれ補強用の紐を一本(一周)貼り付けます。
更に 煙突・作品詰め口・炭投入口 を縦につなぐように補強用の紐を貼り付けます。
左の写真は 作品詰め口の補強用に紐を貼り付けたところです。
ようやく窯の形がみえてきました!
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・フタづくり@
左奥から順に、煙突・焚き口・送風口 のふたです。
各開口部の大きさに合わせてフタをつくります。
(煙突のフタは 準備しておいた海苔のビンのフタで型どりしました。直径約12cm) |
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・フタづくりA
”作品詰め口” と ”炭投入口” のフタは本体に直接取っ手を取り付けてから切り出します。
ヒント
取っ手は頑丈に
取っ手は壊れやすいため、頑丈にするために ”取り付ける” のではなく、本体から捻り出す(つまみ出す)ように作ります。
本体から捻り出した土で長めの”でべそ”をつくり、これを包み込むようにして取っ手のアーチを作ります。(太く・頑丈に)
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”作品詰め口” と ”炭投入口” のフタをナイフで切り出します。
フタの内側が小さくなるように、ナイフを斜めに入れて切り出します。
(垂直に切ってしまうと、フタが落ちてしまいますからね。)
乾燥の際にヒビ割れを誘発しないように、切り口はきれいになでておきましょう。
ヒント
フタには合わせ印
切り出したフタは向きが違うと ぴったりとは合ってくれません。そのため、すぐに向きがわかるように、この時点で
”合わせ印” をつけておくことをオススメします。 |
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・色見穴をあける
@焼成室の作品用色見穴として 作品詰め口の下に 3箇所ずつ ポンスで穴をあけます。(左右両面)
A燃焼室の焼成室用色見穴として 炭投入口の下に 一箇所 @よりも一回り大きな穴をナイフでくり抜きます。(左右両面)
くり抜いたあとの粘土につまみを取り付けて、色見穴のフタをつくります。
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・針金通し穴をあける
素焼き後に針金で窯の補強をします。そのときの針金の通り道を千枚通しであけておきます。
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ここにもあけます。 |
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・本体に溝を入れる
へらを使って補強用針金の通り道として本体に溝を入れます。
とうとう完成で〜す!!!
嬉しくて疲れもふきとびます。
足掛け 2日での成形でしたが、時間数にすれば 1日で一気につくり上げることも可能ですね。
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・横上方から見た完成写真です。
各穴の位置や補強用の溝の位置などの参考にしてください。 |
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忘れていました。
炭投入口に 十能が入るか確認します。
大丈夫でした・・・。 |
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